SEIKO セイコークルージングマスター|アナログなのにムーンフェイズ・高度・気圧計測機能付き!

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クルージングマスター(7K36-6A00)はアナログのプロトレック!

私はかつてスピードマスタープロフェッショナルモデル(手巻きモデル)を紛失してしまい、大変落ち込んでいました。その喪失感を癒すために、新しい時計を探していたとき、時計雑誌の小さな白黒記事に目が留まりました。その記事には、アナログ式でありながら多機能な特性を持つセイコーのクルージングマスター(7K36-6A00)の魅力が述べられており、私の興味を強く引きました。

富士登山のエピソード

この時計を手に入れた後、私は富士山登山に挑戦することにしました。富士山登山は私にとって大きな挑戦であり、この多機能な時計が役立つと確信していました。下の写真は、富士登山前に御殿場ルートの5合目駐車場で撮影したものです。時刻は朝の5時10分、気圧は赤い矢印の先端と12時の位置にある小さな赤い矢印で示される887hPaを表示しています。右側の3時の位置にある針は、気圧の変化を示しており、プラス1.5あたりを示していました。これは、天候がやや高くなる傾向で安定していることを示していました。

高度は気圧計の赤い針の先(10時のあたり)のステンレスベゼルで確認でき、現在の海抜1200mを示しています。記事には、「登山口の標高が1,440mで、吉田ルートや富士宮ルートと比較して約1,000m低い」と記されており、誤差が240m程度あることがわかりました。富士山の山頂の標高が3,776mであるため、誤差を差し引いて目標の3,500m付近に針が合うように調整しながら登山を進めました。

登山での活躍

この時計は、吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートの計4回の富士登山で活躍してくれました。各ルートでの挑戦は、それぞれ異なる困難と風景を楽しむことができました。この時計が高度や気圧を正確に測定してくれるおかげで、登山の計画や実行が非常にスムーズに進みました。特に御殿場ルートでは、標高が他のルートよりも低いため、最初の段階での高度調整が重要でした。

下山時の役割

下山時には、再び海抜1200m(気圧887hPa)を目指しました。この時計があったおかげで、高度と気圧の変化を常に確認し、安全に下山することができました。正確なデータを提供してくれるこの時計は、登山中の安全を守るための重要なパートナーとなりました。

現在の状況と感想

現在、このクルージングマスターは修理不可能となってしまいましたが、大切にディスプレイ保管されています。デザインと機能性が両立したこの時計は、今でも私の心に残る特別な一品です。最近では、スマホやスマートウォッチが登山をサポートするための正確な情報を提供してくれますが、1994年ごろに誕生したこの時計は、そのデザインも含めて素晴らしい魅力がありました。

この時計は、富士登山という大きな挑戦を支えてくれただけでなく、時計の魅力と機能性を再認識させてくれる存在でもありました。アナログでありながら多機能なこの時計は、まさに「アナログのプロトレック」と呼ぶにふさわしいものでした。クルージングマスターとの思い出は、私にとって非常に貴重であり、これからも大切にしていきたいと思います。

2012年8月21日AM5時10分  富士山御殿場ルート登山口にて

セイコー クルージングマスター 7K36-6A00の詳細な特長

気圧センサー付きアナログ多機能時計

  • 500hPa~1050hPaの範囲で、1hPa単位で気圧を表示可能。
  • 通常は10分間隔で気圧計測を行うが、5秒間隔での計測も可能。
  • 最低気圧を自動的に記憶し、最高高度のメモリーとして使用可能。
  • 気圧傾向針で短時間(約3時間)の気圧変化傾向を上下各5段階で表示。

月齢表示

  • 月の満ち欠けがわかり、潮の大きさを知ることができる。

アラーム機能

  • デイリーアラームとワンタッチアラームの2種類の使い方が可能。

デュアルタイム表示

  • 時針単独修正機能と24時針を使用して、デュアルタイムを表示。
  • アラーム小時計にも時差修正機能があり、海外旅行時に便利(1時間単位での時差地域に限る)。

電池寿命通知

  • 電池寿命が終わりに近づくと、小秒針が2秒間隔で動き、知らせる機能あり。

これらの特長により、クルージングマスター 7K36-6A00は、高度な計測機能と実用性を兼ね備えた時計として、多くのアウトドアやマリンスポーツ愛好者に支持されています。

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